皆さんこんにちは!協会スタッフの小林(紗)です。
4月に入り協会は新しい年度を迎えることができました。
今期も“羽毛ふとんのより良く”を考え活動して参りますのでよろしくお願いいたします。
さて、先日2018年度最初の第1回情報交換会を大阪、静岡、東京の3会場で行いました。
今回の主なテーマは【羽毛評価基準について】で進めていきました。
羽毛の評価については一番初めの“羽毛診断講習”で会員の皆さまには学んでいただいきましたが、
評価については常に皆さまと考えや診かたを一致させていければと考えていたことと、
5月ごろからリフォームが増えるころですのでその前にもう一度確認し、
シーズンを迎えていければということでこのテーマにしました。
まずは協会が羽毛の品質基準として決めているAランク~Eランクまでの評価方法についての
おさらいをしたあと、久しぶりに羽毛評価テストを行いました。
評価テストは、1番~11番の計11本の羽毛サンプルを並べて皆さんに診てもらい、
評価基準にそってそれぞれ何ランクになるかを診断してもらうテストです。
皆さん普段から羽毛を診られているので慣れた手つきで点数をつけられていました!
テストの後は早速答え合わせをしていきました。
ここで羽毛の評価についての質問や疑問点などを皆さまから聞き、解説もしていきました。
その後はグループに分かれてディスカッションを行いました。
ディスカッションのテーマも羽毛の評価についてです。
お店で診断をしたあとお客様にご提案をする際、お預かりした羽毛の劣化が激しく
リフォームしても回復の見込みがなかった場合どのようい対応されているのかについてや
リフォームできる羽毛とできない羽毛はどこで見分けているのかなどについて
各グループでディスカッションをしてもらい、その後発表してもらいました。
リフォームでの回復の見込みのない羽毛ふとんに関しては【お断りする】という意見が多かったです。
しかし、ただ単にできないと判断してお断りするのではなく
“なぜリフォームがお勧めできないのか”をお客様に納得していただけるように細かく説明したうえで、
ご提案をしているということでした。
リフォームをしてお客様の理想の仕上がりになるのかというと、
中身の状態によってはできないことがあるので、
お客様が仕上がりを見たときに「あれ?」と思われることがあります。
そのような行き違いを無くすためにもまずは中身を確認して評価をし、
最終的な判断をお客様がよりしやすくなるようなご提案ができるのは、
羽毛診断で中身の羽毛を評価しているからだと考えております。
ディスカッションでは、他の会員の方の意見などが話せることができるので
新しい考え方が生まれるきっかけにもなりますので、
今後もこのようなディスカッションを行っていく予定です。
その後梶井会長に現在進めてもらっている
【羽毛の断熱性能についての実験】についてお話していただきました。
今期も会員の皆さまに羽毛に関する知識、情報を発信して参ります。
協会スタッフ 小林 紗也佳