皆さんこんにちは。代表理事の小林です。
11月14日~16日までの3日間、羽毛の現地視察のために
中国吉林省の羽毛メーカーへ会員の皆さんと共に視察してきました。
今回の視察参加者は11名で、海外の羽毛視察は初めてという方が大半でした。
今回の視察ツアーは添乗員なしで各自の最寄りの空港から出国してもらい、
北京の空港で集合、そこから国内線で目的地の吉林へ向かいました。
長春の空港には今回お世話になる羽毛メーカーの方に迎えに来ていただき、
車4台で吉林市内のホテルに到着しました。時間は既に19時を過ぎていたため部屋に荷物を置き、
海外視察の楽しみの一つの夕食です。
連れて行っていただいたお店では20名近くが座れる大きな円卓を囲みながら
豪華な本場中華料理をいただきつつ、中国のお酒・白酒(アルコール分:50度)も飲み、
楽しい夕食会となり1日目は終了です。
2日目は早朝から夜まで視察をしました。
ホテルから車で郊外の雪が積もる田舎道を走るとホルトバージグース農場に到着です。
山の中にある広大な農場には、池が数ヵ所とビニールハウスの飼育小屋が見ただけで
20ヵ所近くはありました。訪れた時は気温が氷点下で池が凍っていましたが、
水鳥たちは外に出てお日様に当たりながらエサを食べたり、
毛づくろいしたりと気持ちよさそうに過ごしていました。
また、同じ敷地内には孵化施設もあり、
3月~6月にかけて卵を産み、孵化させてからヒナたちは各農場へと送り出されます。
次に工場近くにある羽毛採取場に向かう予定ですが、
その前に昼食をいただくために工場の近くにある食堂に入り、グース料理をいただきました。
片手にビニール手袋をはめて、手羽や胸の部分、水かきや首から頭の部分をみんなで
かぶりつきながら食べました。見た目はインパクト大ですが、食べると結構美味しかったです。
さあ、楽しい昼食を終えていよいよ羽毛採取場へと向かいました。
ここでは、グースの羽毛を採取しています。”採取”と一言でいっても沢山の工程があり、
それを全て手作業で行っていますので、非常に忍耐のいる大変な作業になります。
次に、羽毛工場の視察です。
先ずは、今回お世話になった会社のスタッフの皆さんの紹介と会社の規模や沿革などの
説明を受けてから、工場内の見学です。
今回参加いただいた皆さんのほとんどが視察は初めてとあって、
説明を聞きながら写真やビデオを撮ったりと積極的に情報を集められていました。
工場内は非常に綺麗に管理されているのがよく分かり、
検査室も常に清潔な環境が維持できるように徹底した管理を行っていました。
最後に、羽毛ふとんの製品工場を見学しました。こちらの工場も綺麗に管理されていました。
1日で4ヵ所も工場を視察と沢山詰め込みましたが、
全行程を見れることはめったにない機会なので非常に良かったと思います。
そして、夕食にはみんなで美味しい”満州鍋”をいただきながら
楽しい食事をして2日目は終了しました。
3日目はホテルを朝の7時半に出て帰国するという強行日程でした。
せっかく時間をかけて遠いところまで来たのだから、
もう少し余裕のある日程で半日観光でもできれば良かったのですが、
繁忙期シーズンですのでできるだけ短期間で目的の
【農場】⇒【孵化施設】⇒【羽毛採取】⇒【原毛洗浄】【選別】の”精毛工程”を
限られた時間で視察するということになりました。
今回の視察の詳しい様子は次回の会報誌にも掲載予定ですし、
今回参加いただいた皆さんの各ブログやホームページでも紹介されると思いますので、
是非ご覧ください!
帰国後、参加いただいた皆さんと今回の視察についてお話しすると
「今まで疑問に思っていたことがわかり、
これからはお客様に自身を持ってお薦めできるので行って良かった。」
というような感想をいただけてホッとしています。
原産地偽装問題の後もまだまだ怪しい情報があります…。
ですが、聞いただけの情報をより良く聞こえるようにするために
過大な表現になってしまい結果、事実と全く違う情報を発信しているものもたまに見かけます。
しかし、実際に視察すると聞く以上に素晴らしいことも沢山ありますので、自身で見て、
聞いたことをお客様にそのまま伝えればお客様も安心して購入していただけると思っています。
今後もこのような海外視察を続ける予定ですので、
まだ行かれていない協会会員の皆さまは次回、一緒に行きましょう!
代表理事 小林 裕三