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今回の原産地偽装問題について

皆さんこんにちは。代表理事の小林です。

さて、今回の羽毛ふとん産地偽装問題について、

当協会にも多くの方からご質問が寄せられています。

 

皆さんもご存知の通り、先日5月7日土曜日に朝日新聞の紙面トップに

「羽毛布団産地偽装か」という見出しが掲載されました。このことで、

業界は基より世間の皆さんも大騒ぎになり、その影響は日追う毎に広がり、

報道各社でこの話題を取り上げ、またお客様の不安が広がっているのは確かです。

お客様からは「フランスダックの入った羽毛ふとんを買ったが大丈夫か。」や、

「ヨーロッパ産と中国産の見分けは出来るのか」、「フランス産以外のヨーロッパ産は大丈夫か」

など当協会にも多くの質問が寄せられています。

そして、羽毛ふとん診断協会に対しての取材依頼や質問も多く寄せられてきました。

そんな中、昨日の5月9日によみうりテレビの【ミヤネ屋】さんから、

「今回の偽装報道に付いてご意見を聞きたいのですが」と電話があり、

幾つかの質問にお答えしていくうちに「もしよろしければ、今日の生放送に出てもらえませんか。」

と依頼されました。あまりにも突然でしたのでビックリしましたが、

出演させていただくこととなりました。

もちろんテレビに出演することは初めてでしたので、最初はどうなるかドキドキしましたが、

当協会を立ち上げてから人前で話す機会が多くなったおかげか、

意外と本番はスムーズに話せたかなと思っています。

 

番組に出演させていただくにあたって、

事前にミヤネ屋さんより今回の問題についての質問内容をいただいておりました。

この内容は皆さまが今一番知りたいお話しかと感じましたのでご紹介させていただきます。

 

Q:今回の『産地偽装』の報道。忸怩たる思いで聞かれた事と拝察します。率直な感想は?

A:以前より羽毛原料の輸入統計と市場に出ている羽毛表示との矛盾は、

清水会長もよく指摘されていましたが、ついに報道されたかという驚きと、

今の状況が改善されるきっかけになるのではという期待もしております。

 

Q:今回の問題で、業界として最も問題だった点は何ですか?

A:羽毛原料の輸入統計と市場に出ている羽毛表示との矛盾を何とか改善しようと

業界が動かなかった事が、残念であり大きな問題だと思っています。

 

Q:消費者に「これだけは分かってほしい」という点はなんでしょう?

A:全ての羽毛ふとんメーカーが偽装しているという訳ではなく、

真面目に取り組んでいる所も多くあり、また販売店でも羽毛の知識を勉強して

価値ある商品の提供に努めているお店も多くある事は分かっていていただきたい。

 

Q:偽装問題が起こった背景で、最も大きな原因はどこにあるのでしょうか?

A:利益を追求する中で、中身の見えない羽毛ふとんは格好の商品となってしまい、

特にその傾向は大手のメーカーと販売店に強く表れたのではないかと思います。

 

Q:メーカー・商社・現地工場・生産者・業界団体…今回の問題でいったい誰が悪いのでしょうか?

A:今回の問題に関わる全ての者が悪いので、深く反省すべきです。

 

Q:今後、業界の体質を改善していくために、業界はどんな改善策を取るべきでしょうか?

A:先ず、品質基準であるダウンパワー(dp)の見直しと、原産国基準を早急に決めること。

また、日本羽毛製品協同組合の組合員は、自社基準を作る事には問題無いと思いますが、

組合基準を重視して組合員として日本の羽毛ふとんの発展に繋がるよう協力し合う事です。

 

上記のような内容の質問に対して答えるつもりでしたが、

いざ本番が始まると宮根さんのトークなどで違う質問の方が多くなりました。

ですが、皆さん臨機応変に番組を進行されていてやはりプロは違うと感じました。

当分の間、取材は続くと思いますが、

羽毛業界変革のチャンスと思い積極的に受けるつもりですので、順次ご報告させて頂きます。

 

代表理事 小林 裕三