皆さんこんにちは、会長の清水です。
ブログをスタートさせてもう2ヶ月…時が過ぎるのは本当に早いですね。
さて、今回は皆さんに“知っていてもらいたいこと”について書こうと思います。
突然ですが皆さんに質問です。“品質の良い羽毛”と聞いて、
まず初めにこれだ!と思い浮かべる基準はなんでしょうか?
多くの方は【産地】で判断されているのではないかと思います。
これは、日本で羽毛ふとんが普及し始めたときにポーランド産・ハンガリー産など
欧州の産地のものが高級品として販売されていたからです。
しかし!実のところ、“産地”で品質を決めているのは日本だけで、
他国では産地はあまり重要視されていないんです!
確かに、欧州産の羽毛は気候・飼育期間・鳥種からも品質が良いです。
しかし、良い品質の羽毛の条件とは
①高品質の原料の確保
②最新の加工機械を持っている
③品質の管理をしっかり行うことができる工場
この3つの条件が必要になります。この条件のなかに“産地”は含まれていませんし、
中国北部で欧州と同クラスの良い羽毛を採取することが出来るんです!
今現在、羽毛は色々な国を行き来している状況で、
中国の原料が欧州に、欧州の原料が中国に輸出されています。
それぞれ輸入された羽毛は自国で採取された羽毛と混ぜることがありますが、
この方法は何の問題もないのです。
なぜかというと、欧州では入っている羽毛原料の60%以上がポーランド産であれば、
それはポーランド産として扱われているからです。
このことからも分かるように、個々の羽毛原料の原産国を
特定することは不可能になってきています。
では、私たちは何を基準に判断すれば良いのでしょうか。
そもそも、お客様が求めているのは“品質”で原産国ではありません。
当協会では“品質=産地”に惑わされずに、先ずは本来の“羽毛の品質”が
判断できるためにも講習会では実際に羽毛を見て見極める目を育てていける場を作っています。
会長 清水 守