皆さんこんにちは。
代表理事の小林です。日々様々な羽毛ふとんを診ていますが、
その中でも特に気になるものを発見しましたのでご紹介させていただきます。
何を発見したのかというと、下の写真に写っている【ふとんの説明書】です。
お客様が購入当初から保証書と一緒に大切に保管されていたのでぱっと見ると新しくて、
綺麗な説明書ですが、実はこのふとんの保証書の購入年月日を確認してみると
購入されたのが昭和54年…西暦で1979年。なんとなんと、37年前のふとんでした!
そして、今回このふとんの説明書を見て発見したのは、
昔と今では羽毛ふとんの認識が全く違っているということです。
説明書に書いていることを要約すると
①羽毛は30~50年使用しても良い。
②打ち直し(リフォーム)の必要がなく、経済的。
③打ち直しは必要ないが、表生地が汚れてきた場合クリーニングする。
④お手入れをしっかりしておけば「半永久的」に使える。
この内容にビックリ!!今では考えられないことが記載されていました!
確かに、この説明書に書いていることに間違いはあります。
しかし、これは事実とは違っているという認識はなかったのだと感じています。
なぜかというと、37年前といえばちょうど羽毛ふとんが世に出始めた時期になります。
この頃、羽毛ふとんはまだ未知の世界で、羽毛に関する知識も経験も無いに等しい状態でした。
さらに言えば、今では誰もが使っていますが販売当初は高級寝具として扱われていたため、
需要が少なく、羽毛が劣化するということがまだ曖昧だったことが背景にあります。
ちなみにお預かりしたふとんですが、
30年以上も使われていたふとんの中身はもちろん劣化がかなり進んでいたので、
買い替えをお薦めしました。
ですが、このことよりも問題なのはこの様な無知な情報を30年以上経っても、
未だに言っているホームページを見る事があるということです。
これでは、購入する立場のお客様にとっては不安です。
羽毛ふとんの普及率が100%以上になっているのに…
メーカーと販売店はもっと勉強する必要があると改めて感じました。
代表理事 小林 裕三